『バカの壁』読了

実は何年か前から、自分の意見のことを「間違ってる」と言われることに、妙にむかつくようになっていた。他の人から「間違ってる」と言われることは昔から多々あるのだが、ここ数年は、「間違ってる」と言われるたびに、「『間違ってる』んじゃなくて、あんたの意見と違うだけだろ?」もしくは「あんたを基準に考えたら『間違ってる』ってだけで、俺の基準で考えたらこっちのほうが正しいんだよ」と思うことが多くなっていたと思う。
単なる反抗心とは思いたくないが、正しい答えは必ずしも一つではなく、いろんな意見があり得る中で、そのときにベストのものを選ぶ、と考えるようになっていたので、ある特定の答えを唯一「正しい」と言われることが受け入れられなかったんだと思う。
こんなことを考えていた私にとって、この本はまるで私が悶々と考えていてなかなか言葉に出来なかったことを代弁してくれたような気がした。読み終わった後、とてもスッキリした。