TAD Wind Symphony

ニューイヤーコンサート2011@杉並公会堂
http://www3.ocn.ne.jp/~tad.wind/

スパークの「ナポリの休日」は、いかにもレスピーギの「ローマのナントカ」みたいな雰囲気で始まったので、「ああやっぱりイタリアっていうと、こうなっちゃうのね」と思ったが、最後まで聴けば面白い曲。さすがスパークはハズレが無い。今日みたいな打楽器セクションが一緒なら演奏していても楽しいと思う。
個人的には「コラールとアレルヤ」「吹奏楽のためのパッサカリア」が目玉。いずれも生でちゃんとした演奏を聴くのは初めてなのではないかと思う。こういう中身が濃くて無駄のない曲をしっかり演奏できるようになりたいと改めて思った。
バーンズの三番は、自分が演奏した記憶がよく残っているので、つい比較しながら聴いてしまうが、やっぱりちゃんとファゴットがいる編成でやる曲ですよこれは。三楽章が特にすばらしかった。これは泣ける。


トロンボーンは必要最低限の人数で無理なく十分鳴っている。プロなんだから当たり前だと言われればそれまでだが、アマチュアでも本来こうあるべきなんだろうなぁ。バストロンボーンについては、誰であれプロの演奏を聴くたびに、安定感と存在感が自分とは全然違うなぁと思う(当たり前ですけどね)。今回ももちろん例外ではなかった。
クラリネットの皆さんは、ドレスみたいに鮮やかな生地のスワブを使っていた。あれは本番用に用意しているのだろうか。


今回もご案内いただいたホルンの齋藤さんは、他のメンバーが交替で抜けている中を全曲登場。おつかれさまでした。