『断る力』(文春新書)(勝間和代)読了

久々に読書メモを書きたくなった。
筆者の言う「断る力」というのは、「周囲に流されずに適切に判断し、それを相手に伝え、望む結果を実現していく能力」だと理解した。読む前までは、交渉術に近い内容なのかと思ったので、タイトルから想像した内容と実際の内容とのギャップが大きかったが、読んで良かったと思う。
断りたいのに断れない理由や背景から、断れるようになる意義、断るための方法論、断った結果どうなるか(どうするか)、までカバーしているので、ある意味、行き届いている感じがする。コンサルティングの経験がある人らしい構成のようにも思えた。
また、調査データの引用、筆者自身の経験、筆者からのメッセージ(信念?)のバランスが、私にとってはちょうど良く、また共感できるものがあった。自分のメランコ度が既に 62% もあったことと関連するのだろうか。
自分の考え方や、既に自分が取り組んでいることと通じる部分もあるものの、この本に書かれていることを実践していくには、相当な覚悟がいると思った。しかしながら、このご時世、お国や会社に頼って生きていけない(と少なくとも自分は思っている)以上、このくらいの覚悟が必要なのだと考えるべきなのだろう。そういうメッセージを筆者から感じた。

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