吉村作治教授の努力

2005/11/7 の日経新聞朝刊に、エジプト考古学者の吉村作治先生の苦労話が掲載されていて、感銘を受けた。

エジプトでの発掘許可をもらうために、あの手この手で交渉を続けたものの、万策尽き果てて、もうあきらめて日本に帰ろうかと思っていたら、飛行機で偶然に政府高官と席が隣り合わせになったそうだ。
しかもその人は、発掘許可を出す権限を持つ長官だったらしい。そうとは知らずに吉村先生が、「発掘許可を得るために○○長官と話がしたいのだが、なかなか会わせてもらえない」という話をしたら、「いま話してるじゃないか、すぐ隣で」と言われたんだって。

偶然ってのはあるもんだねぇ、と感心したが、一方では、やりたいことのために全力を尽くして努力し続けたから、こういう結果を呼び寄せたのだろうと思った。本当に大きな事を成し遂げる人は、このくらいの執念をもっているのだ。