インタビュアーはもっと勉強して欲しい


日本 vs ラトビアの試合をテレビで見たが、試合終了後の選手へのインタビューが最低だった。
試合が終わった直後で疲れているときに、あんなインタビューをされた選手の身にもなってもらいたい。


(以下、記憶をたどって書くので、語句が多少間違えているかも知れないがご了承下さい)
中田選手へのインタビューに対して、まずインタビュアーが、「今日はワールドカップ本戦のような緊迫感のあるゲームでしたが」と言っていたが、私はそんなに緊迫していたとは思わなかったし、インタビューを受けていた中田選手も、恐らくそう思っていなかった。
このインタビュアーは本当に緊迫した試合を見たこと無いんじゃないの?


また、「今日のゲームでは○○○○でしたが」と聞かれて、中田選手が「で?」と聞き返すシーンがあった。
どうも(スポーツに限らず)最近のインタビュアーは、「○○○でしたが」で止めて、その後続くはずの質問(つまり何が聞きたいか)を省略することが多いように思う。今日の場合でも、「○○○でしたが」の後に続く質問は、「きつかったですか?」「これは予想通りでしたか?」「これに対してどういう手を打ちましたか?」など数パターンの可能性があったと思う。中田選手は、このインタビュアーが何を聞きたかったのか確認するために、「で(何を聞きたいの)?」と聞き返したのだと思うが、きっとこういう態度は「マスコミに冷たい」という印象に繋がってしまうんだろうな、と思った。マスコミに優しいと言われる選手や監督がやっていることは、まずインタビュアーの不完全な質問を補って、それに対して答えているのだ。
相手に自分の質問を補足させるインタビュアーは最低だ。


また、こんなこともあった。「今日はディフェンス面での課題はありましたか?」と聞かれた中田選手は「多々。」と答えた。当たり前だ。
「ありましたか?」という聞き方は、相手に対して Yes か No のどちらかの答えを求めているのだから、中田選手は「ありました。」とだけ答えても十分だった。それを、たくさんあったと答えているのだから、むしろ中田選手の答え方は親切だった。
しかし、マスコミに優しいと言われるような選手は、こういう質問に対して、どういう課題があるか、などの方向に自発的に話を広げてくれる。インタビュアーもそれを期待していた感じだった。が中田選手はそれをしなかった。結果的に数秒の沈黙になった。
この次の質問もひどかった。「課題は次のウクライナ戦に持ち越しですか?」。当たり前だ。試合は既に終わっているのだから、試合におけるディフェンス面の問題を今日解決できる訳がない。


マスコミに優しいと言われるような選手の話し方を非難するつもりはない。それはそれで、そうしてくれるに越したことはない。しかし、そういう態度を全ての選手に求めるインタビュアーの態度には問題があると思うし、問題があるインタビュアーの聞き方を補足しない中田選手を、マスコミに冷たいと言うのは、お門違いだと思う。
選手はいつも頑張っているのだから、選手に不快感を与えずに、かつ視聴者が期待している話を聞き出せるような、うまい質問をして欲しい。
今日のインタビュアーのために、テレビ局は飛行機代やホテル代をいくら払ったんだろうか?