フィラデルフィア管弦楽団

フィラデルフィア管弦楽団の演奏を聴きに、サントリーホールに行ってきた。
曲はマーラー交響曲第五番。このオーケストラには、Blair Bolinger という、世界でもトップクラスのバストロ奏者がいる。席が P 席(ステージの後ろ)で、しかも Trb. パートの真後ろだったので、とても勉強になった。

  • バストロは音量よりも持続力だ。
  • Trb. セクション全体として、音量が「ちゃんとコントロールされている」という感じがする。後ろで聴いているだけで、「ここはきっと mf って書いてあるんだろうな」と分かるくらい、中間のレベルもしっかり区別されている。
  • マーラーの五番には Trb. の p や mp が意外と多用されていることが分かった(というか、それまで知らなかった)。
  • 曲のイメージ(私が抱いていた先入観)に反して、最大音量で鳴らす場面は少なかった。でも鳴らした時の響きの厚さは見事だった。
  • セクション全体でイントネーションがきれいに揃っていれば、小音量でもしっかり聞こえる、というのは当たり前なんですが、それが常に出来るって、やっぱりすごいと思った。